更新 日:2026年8月16日
右膝内側の痛みとスネ内側の痺れでお困りだった方の症例
■症状と日常生活への影響■
・ご自身で理容室を経営されており、1日8時間、週5日勤務されている。
・1年ほど前から、歩く時や膝を曲げ伸ばしする時、長時間立ち続けていると、右膝の内側に痛みが出るようになった。
・1か月ほど前からは、右スネの内側に痺れも感じるようになった。
・病院を受診したところ、レントゲン検査で変形性膝関節症と診断され、湿布を処方されたため、夜に貼って寝ていた。
しかし、湿布を使用しても症状はなかなか楽にならず、半年前から週1回の鍼灸マッサージを受けるようになりました。
施術を受けると一時的に少し楽になるものの、数日前から再び膝の痛みが強くなり、さらにスネの内側の痺れも出てきたため、不安を感じるようになりました。
担当の鍼灸マッサージ師からは「筋力が低下している」と指摘され、膝への施術を継続して受けていましたが、痛みや痺れには大きな変化がみられませんでした。
「このまま仕事を続けられるのか不安」という思いもあり、理容室のお客様からのご紹介で当院へ来院されました。
(70代 女性)
■施術内容と経過■
【1回目】
お身体の状態を確認すると、右膝の検査では、膝関節そのものを動かした際の痛みの誘発は比較的少ない状態でした。
一方で、右の内転筋群に強い筋緊張があり、股関節から膝の内側にかけての動きにも左右差がみられました。
また、右スネの内側には痺れがあり、症状の出ている場所や身体の状態から、膝関節だけではなく、内転筋群からハンター管周辺を走行する伏在神経への負担が関係している可能性を考えました。
さらに、左右の脚の長さにも差があり、右側が短い状態だったため、骨盤や下肢全体のバランスも確認しました。
施術では、膝だけにアプローチするのではなく、
・内転筋群
・股関節周囲
・膝周囲
・下腿部
などを中心に、鍼・マッサージ・筋膜リリースを組み合わせて施術しました。
また、脚長差についても身体全体のバランスを確認しながら調整しました。
施術後は、
・右膝の痛み → 10段階で5まで軽減 ・スネ内側の痺れ → 10段階で5まで軽減
と、1回目の施術から症状の変化を実感されました。
【2回目 ※初回から1週間後】
1週間後に来院された際には、右膝の痛みとスネ内側の痺れが一時的に戻り、痛みの強さは10段階で7程度になっていました。
ただし、初回施術前と比べると症状の出方には変化がみられていました。
今回も内転筋群や股関節周囲、下肢全体の状態を確認し、前回と同様に鍼・マッサージ・筋膜リリースを中心とした施術を行いました。
施術後には、
・右膝の痛み → 7から3程度まで軽減
と改善がみられました。
【3回目 ※前回から1週間後】
3回目の来院時には、右膝の痛みは3程度を維持できていました。
また、スネ内側の痺れも大きく軽減しており、施術後には「ほとんど痺れを感じない」とのことでした。
施術後は、
・右膝の痛み → 1程度、またはほとんど気にならない
・スネ内側の痺れ → ほぼ消失
という状態まで改善しました。
その後も週1回の施術を継続しています。
■現在の状態■
現在は、施術後5日ほど経過すると右膝に2程度の痛みを感じることがありますが、以前のように仕事中に強く気になることは少なくなっています。
スネ内側の痺れは現在ほとんどありません。
また、殿部の筋力低下もみられるため、ご自宅では無理のない範囲で軽めのスクワットを行っていただいています。
理容師としてこれからも仕事を続けたいという希望があり、
「仕事を続けるためにも、今後は身体のメンテナンスとして定期的に通いたい」
とお話しされています。
現在も週1回の施術を継続しています。
■考察■
今回の症例では、病院で変形性膝関節症と診断されていましたが、膝関節だけを確認すると痛みの誘発は比較的少なく、内転筋群の強い緊張や股関節周囲の動き、下肢全体のバランスに問題がみられました。
さらに、膝の内側の痛みに加えてスネの内側に痺れが出ていたことから、膝関節だけではなく、神経への負担も考える必要がある状態でした。
特に、内転筋群の緊張が強く、スネの内側に痺れが出ていたことから、ハンター管周辺を走行する伏在神経への負担が症状に関係している可能性を考え、膝だけではなく内転筋群や股関節、下肢全体に対して施術を行いました。
また、左右の脚の長さにも差がみられたため、骨盤や下肢全体のバランスも確認しながら調整しました。
変形性膝関節症と診断されている場合でも、膝の痛みがすべて膝関節そのものだけから起こっているとは限りません。
特に、
・膝の内側が痛い
・長時間立っていると膝が痛くなる
・膝の痛みに加えてスネに痺れがある
・膝を治療しているが痺れが改善しない
・仕事や日常生活に支障が出ている
このような場合には、膝だけではなく、股関節や骨盤、太ももの筋肉、神経の走行などを含めて身体全体の状態を確認することが大切です。
今回の症例では、膝の痛みだけをみるのではなく、内転筋群や股関節、下肢全体の状態を確認して施術を行うことで、膝の痛みだけでなくスネ内側の痺れにも改善がみられました。
長時間立って仕事をされる方にとって、膝の痛みや痺れは仕事を続けるうえで大きな負担になります。
「膝の痛みがなかなか改善しない」
「膝だけではなくスネにも痺れがある」
「仕事で長時間立っていると症状が強くなる」
このようなお悩みがある方は、膝だけではなく股関節や骨盤、筋肉、神経などを含めてお身体の状態を確認することが重要です。
※同じような症状でお困りの方は、お気軽にLINEからご相談ください。
