更新日:2026 年8月30日
「ゴルフの翌朝に強くなった左首から肩にかけての痛み」
~ゴルフを続けながら改善し、再発予防につながった症例~
今回は、ゴルフのラウンド後から左首の側面・後面から肩にかけて強い痛みが出て、首を動かすこともつらくなった方の症例をご紹介します。
■症状と日常生活への影響■
来院される2日前にゴルフでラウンドを行い、翌朝から左首の側面と後面から肩にかけて強い痛みが出現しました。
首を
・前に倒す
・後ろに反らす
・左右に倒す
・左右に振り向く
といった、ほぼすべての方向で痛みが出ており、首を動かすこともつらい状態でした。
一方で、安静にしているときには痛みはほとんどありませんでした。
肩関節そのものの検査では大きな問題はみられず、首を動かした際に強く痛みが出ることから、首から肩周囲の筋肉や関節の動きなどを確認しながら施術を行いました。
■以前からあった首の違和感■
お話を伺うと、今回急に痛くなっただけではありませんでした。
半年前頃から、左首の側面に突っ張るような感覚と、首の後面に軽い違和感があったとのことです。
ただ、
「ゴルフをする回数が多いので仕方がない」
と考えており、これまでも定期的に鍼灸マッサージを受けながらゴルフを続けていました。
ゴルフをすると同じような症状が出やすいものの、仕事上ゴルフの付き合いも多く、回数を減らすことが難しいため、週1~2回程度の施術を受けながら身体のケアを続けていたそうです。
■ゴルフの頻度と身体への負担■
患者様は建築関係の会社を経営されており、仕事上、ゴルフや会食などのお付き合いも多い方でした。
ゴルフの練習は、
・1回約500球
・週2回程度
さらに、
・月8回程度のラウンド
を行っていました。
一般的なゴルフの頻度と比較しても、かなり身体への負荷が大きい状況です。
特に、練習量が多い状態でラウンドも頻繁に行っているため、首や肩周囲に繰り返し負担がかかり、十分に回復する前に次の負荷が加わっている可能性が考えられました。
■身体の状態■
身体を確認すると、以下のような特徴がみられました。
・胸郭の動きが悪い
・骨盤が後傾しやすい
・肩甲骨の上方回旋に左右差がみられる
・左下肢が約3cm短くみえる状態
・両側の大胸筋、小胸筋、前鋸筋に強い緊張
・体幹の筋力低下
首だけを見るのではなく、胸郭・肩甲骨・骨盤・体幹を含めて全身の動きを確認しました。
ゴルフでは、胸郭や肩甲骨、骨盤、体幹、下半身などが連動して動くことで、スムーズなスイングにつながります。
そのため、首周囲の筋肉だけを緩めるのではなく、身体全体の動きも考慮して施術を行いました。
■施術内容■
今回の施術では、
・首への鍼(単刺)
・関連する部位や経穴への鍼通電
・必要な部位への筋膜リリース
・身体の動きを考慮した調整
・首、肩周囲の筋緊張を緩めるマッサージ
などを行いました。
また、ゴルフのアドレスを確認したところ、首に負担がかかりやすい姿勢になっていたため、身体への負担を減らすためのアドバイスも行いました。
単に首を治すというだけではなく、ゴルフを続けながら症状を繰り返さないことを目標にしました。
【1回目の施術後】
来院時の痛みは、10段階で10。
首を動かすこともかなりつらい状態でした。
施術後には痛みが1~2程度まで軽減。
首を動かした際の痛みが大きく減り、ご本人もかなり楽になったと感じられる状態まで改善しました。
翌日には再びゴルフのラウンド、その後には打ち上げも予定されていたため、症状の変化を確認しながら、2日後に再度来院していただくことにしました。
【2回目の施術】
2回目の来院時、痛みは1~2程度で前回施術後の状態を維持出来ておりました。
施術後には少し違和感が残る程度で、痛みはほぼ消失。
その後は、症状を繰り返さないことと身体のコンディションを整えることを目的に、週1回程度のメンテナンスを続けています。
現在では、今回の強い首の痛みだけでなく、半年ほど前から続いていた
「左首の側面の突っ張り感」
「首の後面の違和感」
も、ほとんど気にならない状態になっています。
■今回の症例から■
今回のケースでは、強い痛みが出たきっかけはゴルフのラウンドでしたが、背景には半年前から続いていた首周囲の違和感と、非常に高いゴルフ頻度、身体の動きの問題がありました。
ゴルフを仕事上の付き合いとして続ける必要があり、単純に「ゴルフを休みましょう」「回数を減らしましょう」とすることが難しいケースでした。
そのため、
痛みを改善することだけではなく、ゴルフを続けながら身体への負担を減らし、再発しにくい身体の使い方を考えること
を重視しました。
スポーツや仕事など、どうしても続けなければならない活動がある場合でも、身体の状態を確認しながら施術やセルフケア、身体の使い方を見直すことで、負担を減らせる場合があります。
今回は、ゴルフを頻繁に行う中で半年ほど続いていた首の違和感が、ラウンドをきっかけに強い痛みへと変化した方が、身体全体の動きやゴルフ時の姿勢を見直しながら施術を行うことで、症状の改善と再発予防につながった症例をご紹介しました。
※同じような症状でお困りの方は、お気軽にLINEからご相談ください。
