更新日:2026年9月18日
看護師の仕事による腰痛と脚のだるさに対して施術を行った症例
~腰だけを見るのではなく、骨盤・筋膜・神経の動きにも着目して施術した症例~
こんにちは。
川崎鍼灸マッサージ治療院 てあかりです。
今回は、看護師として勤務されている方の腰痛について、症例をご紹介します。
看護師の仕事では、長時間の立ち仕事だけでなく、
・患者さんの移乗や体位変換
・ベッド周りでの中腰姿勢
・しゃがんだり立ったりする動作
・ナースステーションでのパソコン作業
・夜勤などによる不規則な勤務
など、腰や下半身に負担がかかる場面が多くあります。
今回の患者さんも、腰の痛みだけではなく、お尻から太ももにかけての張りや脚のだるさ、首や肩のこりも感じており、お身体全体の状態を確認しながら施術を行いました。
■患者さんについて■
30代女性。看護師。
以前から腰に違和感を感じることがありましたが、仕事が忙しくなるにつれて徐々に痛みが強くなってきました。
特に、
・仕事中に長時間立っていると腰が重くなる
・患者さんの移乗介助や中腰姿勢で腰が痛む
・仕事の後にお尻から太ももが張る
・夕方になると脚がだるく感じる
・座って休んでも腰の重さが残る
・首や肩もこりやすい
といった症状がありました。
ご本人は「腰が悪いのだと思う」とお話しされていましたが、お身体の状態を確認すると、腰だけではなく骨盤周囲や臀部、股関節周囲にも筋肉の緊張がみられました。
■痛みの評価■
症状の変化を確認するため、痛みを10段階で評価しました。
0=痛みなし
10=これまで経験した中で最も強い痛み
ご来院時の腰痛は、
腰痛:7/10
「仕事中に痛みを感じることが多く、仕事の後はかなり重い」とのことでした。
また、腰痛とは別に、
脚のだるさ:6/10
首・肩のこり:5/10
という状態でした。
■身体の状態を確認■
まず腰だけを確認するのではなく、立位・座位での動きや、腰部・骨盤・臀部・股関節・大腿部・足関節など、下半身全体の状態を確認しました。
すると、
・骨盤周囲の筋肉の緊張
・臀部の張り
・股関節周囲の動きの硬さ
・足関節の動きの左右差
・腰部に負担が集中しやすい身体の使い方
・下肢の動きに伴う神経の滑走性の左右差
などがみられました。
看護師という仕事柄、患者さんを支える動作や中腰姿勢を繰り返すことで、腰だけではなく骨盤や股関節、臀部、大腿部、足関節などにも負担が蓄積している可能性があると考えました。
そのため、腰だけに施術を行うのではなく、お身体全体の状態を確認しながら施術することにしました。
■施術内容■
今回の症状は腰痛が中心でしたが、腰だけに負担が集中しているとは考えず、腰部・骨盤・股関節・臀部・大腿部・足関節・背部・肩頚部など、全身の状態を確認しながら施術を行いました。
腰部や臀部など緊張の強い部位には鍼を行い、筋肉の状態や施術後の身体の変化を確認しました。
そのうえで、骨盤や股関節、足関節周囲の動きを確認しながら調整を行い、筋膜の緊張や身体の動きにくさにもアプローチしました。
また、脚のだるさや下肢の動きも確認し、必要に応じて神経の滑走性にも着目しながら施術を行いました。
最後に、腰部だけでなく臀部・大腿部・下腿部・背部・肩頚部など、負担がかかっている部位を中心にマッサージを行いました。
今回のように、腰痛に加えてお尻や脚の張り、だるさ、肩こりなど複数の症状がある場合には、一つの部位だけを見るのではなく、お身体全体のつながりや動きも確認しながら施術することが大切だと考えています。
鍼・マッサージ・調整を組み合わせ、その日のお身体の状態に合わせて施術内容を調整しました。
【初回施術後】
施術後に再度お身体の動きを確認すると、施術前に感じていた腰の重さが軽減しました。
腰痛は、
7/10 → 3/10
まで低下しました。
また、
脚のだるさ:6/10 → 2/10
首・肩のこり:5/10 → 2/10
となりました。
「腰だけを施術されると思っていましたが、お尻や脚まで見てもらえて、全身が軽くなった感じがします」
とのことでした。
【2回目のご来院 ※初回から1週間後】
初回施術後は一時的に楽になったものの、仕事が続くと腰に重さが出てきました。
ただし、以前と比べると仕事中の痛みは軽くなっており、
腰痛:7/10 → 3/10
を維持していました。
この日は初回の施術後の変化を確認したうえで、再度、腰部・臀部・骨盤周囲・股関節・大腿部・足関節・下肢の状態を確認。
鍼・身体の調整・筋膜へのアプローチ・神経の滑走性へのアプローチ・マッサージを組み合わせ、身体の状態に合わせて施術を行いました。
【3回目のご来院 ※前回から1週間後】
3回目のご来院時には、仕事中の腰痛はかなり軽減していました。
腰痛:3/10 → 1/10
また、以前は仕事後に感じていた脚のだるさも、
2/10 → 1/10
まで軽減していました。
「仕事が終わった後の身体の疲れ方が以前と違います」
とのことでした。
【現在の状態】
その後も大きく症状が悪化することなく、現在はお身体の状態を良好に維持することを目的に、2週間に1回のペースでご来院されています。
毎回同じ施術を行うのではなく、その時の腰や臀部、股関節、足関節、下肢などの状態を確認しながら、必要な施術を組み合わせています。
痛みが強くなってから施術を受けるのではなく、現在の良い状態を維持しながら、仕事によるお身体への負担をできるだけ溜め込まないように定期的にお身体を整えています。
■今回の症例から■
今回のような腰痛では、腰そのものだけに問題があるとは限りません。
看護師のように、
立つ・歩く・中腰になる・身体を支える・患者さんを移動させる
といった動作を繰り返す仕事では、腰だけでなく、骨盤・股関節・臀部・大腿部・足関節などにも負担がかかります。
そのため当院では、腰痛に対しても、
「腰が痛いから腰だけ」
という考え方ではなく、
・どのような動作で痛むのか
・骨盤や股関節、足関節はどのように動いているのか
・筋肉の緊張はどこにあるのか
・筋膜の動きに問題がないか
・神経がスムーズに動いているか
などを確認し、その方の身体の状態に合わせて施術内容を組み立てています。
鍼・マッサージだけでなく、必要に応じて調整も組み合わせながら、その方に合った施術を行うことを大切にしています。
🌿 腰痛でお悩みの方へ
「腰が痛いから腰だけを揉んでほしい」という方もいれば、
「腰だけではなく、脚やお尻も重い」
「仕事が終わると身体全体が疲れている」
「同じ姿勢を続けると腰がつらい」
という方もいらっしゃいます。
症状やお身体の状態によって、必要な施術は一人ひとり異なります。
川崎鍼灸マッサージ治療院 てあかりでは、鍼・灸・マッサージに加えて、骨盤や筋膜、関節、神経の動きなども確認しながら、その方に合わせた施術を行っています。
最後まで症例をご覧いただき、ありがとうございました。
腰痛やお身体の不調でお悩みの方に、少しでも参考になれば幸いです。
※同じような症状でお困りの方は、お気軽にLINEからご相談ください。
