更新日:2026年8月21日
PC作業をしていると腕や指がしびれる…
仕事に集中したいのに手が思うように動かない
■症状と日常生活への影響■
・パソコン作業をしていると右腕から手指にかけてしびれが出てくる
・首や肩もいつも重く、仕事に集中できない
・夕方になると腕がだるくなる
このようなお悩みで来院されました。
2ヶ月ほど前から、デスクワーク中に右腕から手指にかけてしびれを感じるようになり、仕事が忙しくなるにつれて症状が強くなってきたそうです。
最初は少し休めば治まっていましたが、徐々にしびれが続く時間が長くなり、最近ではマウス操作やキーボード入力をしているだけでも腕が重く感じるようになりました。
首や肩のこりも強く、夕方になると腕全体がだるくなり、細かい作業にも集中しづらくなっていたそうです。
鍼やマッサージで少しでも改善できればと思い、当院へ来院されました。
(川崎区 40代 女性)
■施術内容と経過■
【1回目】
お身体の状態を確認すると、首から肩、胸の前側、前鋸筋などの筋・筋膜の緊張が非常に強くみられました。
また、猫背姿勢が続いていたことで頭部が前方へ出る姿勢となり、首や肩に負担がかかりやすい状態になっていました。
肩甲骨や胸郭の動きも低下しており、腕を動かす際に必要な肩甲骨・胸郭・体幹の連動性も低下していました。
さらに、上腕部にも硬さが強くみられ、腕から手へ向かう神経の周囲組織にも負担がかかりやすい状態になっている可能性が考えられました。
施術では、症状のある腕だけではなく、首・肩・胸郭・肩甲骨・上腕部まで状態を確認しました。
鍼・マッサージ・調整を用いて、上腕部の特に硬さが強い部分にアプローチするとともに、胸鎖乳突筋や斜角筋、胸の前側の筋肉にも施術を行いました。
首から肩、胸郭、上腕部までの筋・筋膜の緊張を整え、腕を動かした際に神経や周囲組織にかかる負担を減らすことを目的として施術を行いました。
【2回目 ※初回から1週間後】
仕事中にしびれが出る時間が短くなり、首や肩の重さも以前より楽になっていました。
夕方に感じていた腕のだるさも軽減し、以前より仕事に集中しやすくなったとのことでした。
引き続き、首・胸郭・肩甲骨・上腕部の状態を確認しながら、筋・筋膜の緊張を整え、腕の動きに伴う神経周囲への負担を減らすことを目的に施術を行いました。
【6回目】
2回目以降は週1回の頻度で施術を行いました。
6回目の施術時には、長時間のデスクワークをしてもしびれを感じることがなくなり、慢性的だった首や肩のこりも大きく改善されました。
現在は症状の再発予防と良い状態を維持することを目的として、3~4週間に1回のメンテナンスを継続されています。
■考察■
今回の症状は、首や肩だけの問題ではなく、長時間のデスクワークによる姿勢の影響に加え、頚部・胸郭・肩甲骨・上腕部など、複数の部位の筋緊張や動きの低下が重なっていたことが症状に関係していた可能性が考えられました。
特に、頭部が前方へ出る姿勢が続くと、首や肩周囲の筋肉に負担がかかりやすくなります。
また、胸鎖乳突筋や斜角筋、胸部周囲、上腕部などの緊張が強くなることで、腕へ向かう神経の周囲組織にも負担がかかり、腕や手にしびれを感じやすくなることがあります。
そのため今回は、しびれが出ている腕や手だけを施術するのではなく、首から肩、胸郭、肩甲骨、上腕部まで身体全体の状態を確認しました。
鍼とマッサージによって筋・筋膜の緊張を整え、頚部や肩甲骨、胸郭の動きを改善しながら、上肢の動きに伴う神経周囲への負担を減らしていくことを目的に施術を行いました。
その結果、徐々にデスクワーク中のしびれや腕のだるさが軽減し、最終的には長時間のパソコン作業でもしびれを感じない状態まで改善しました。
■腕や手のしびれには、さまざまな原因があります■
腕や手指のしびれは、首や肩周囲の筋肉の緊張だけで起こるとは限りません。
頚椎の神経根の障害、手首や肘などでの末梢神経の圧迫、その他の神経疾患や代謝性疾患など、さまざまな原因によって生じることがあります。
そのため、「しびれ=肩こりや姿勢が原因」と決めつけることはできません。
特に、
・しびれが徐々に強くなっている
・しびれの範囲が広がっている
・腕や手に明らかな力の入りにくさがある
・物を落とすなど、手が動かしにくくなっている
・筋肉が痩せてきた
・感覚が明らかに低下している
といった症状がある場合には、神経の障害が関係している可能性があるため、医療機関で原因を確認することをおすすめします。
また、突然片側の腕や手に力が入らなくなったり、顔のゆがみ、言葉が出にくい、歩きにくいなどの症状を伴う場合には、脳や血管の病気など緊急性の高い疾患も考えられるため、鍼灸やマッサージよりも先に医療機関での評価が必要です。
■このようなお悩みはありませんか?■
・パソコン作業をしていると腕や手指がしびれる
・マウス操作やキーボード入力をしていると腕が重くなる
・首や肩のこりが慢性的につらい
・夕方になると腕がだるくなる
・デスクワークをするとしびれが強くなる
・腕や手のしびれが続いている
このような症状でお悩みの場合、症状が出ている腕や手だけではなく、首・肩・胸郭・肩甲骨・上腕部など、身体全体の状態を確認することが大切です。
今回の症例では、デスクワーク中に生じていた腕や手指のしびれ、首・肩の重さ、腕のだるさが改善されたケースをご紹介しました。
※腕や手のしびれには、医療機関での検査や治療が必要となる場合があります。症状が強い場合、進行している場合、筋力低下や感覚低下を伴う場合などは、医療機関への受診をおすすめします。
※同じような症状でお困りの方は、お気軽にLINEからご相談ください。
