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なぜ首の痛みは長引くのか?|筋肉・神経・関節・脳のつながりから考える首の痛みのメカニズム|川崎の鍼灸マッサージ治療院てあかり

6月26日
読了時間: 5分

更新日:9月1日


「レントゲンでは異常がないと言われた」

「マッサージをしてもすぐ戻ってしまう」

「何年も首の重だるさや痛みが続いている」


このような首の痛みで悩まれている方は少なくありません。


実は、

首の痛みは単純に「筋肉が硬いから起こる」というものではありません。


首には、頭を支えるための筋肉、脳へ情報を伝える神経、姿勢を調整する関節、血管や筋膜などが非常に密集しています。

そのため、どこか一つだけが原因というよりも、複数の組織が影響し合って痛みが慢性化しているケースが多くみられます。




後頭下筋群は“首のセンサー”として働いている



後頭下筋群は、


・大後頭直筋

・小後頭直筋

・上頭斜筋

・下頭斜筋


の4つの小さな筋肉で構成されています。


これらの筋肉には「筋紡錘(きんぼうすい)」と呼ばれる感覚受容器が非常に多く存在しています。


筋紡錘は筋肉の長さや張力、頭の位置の変化を脳へ伝えるセンサーです。


私たちが無意識に頭を真っすぐ保ち、目線を安定させられるのは、この後頭下筋群からの情報を脳幹や小脳が常に受け取っているためです。


しかし、長時間のスマートフォン操作やデスクワークによって頭が前へ出た姿勢が続くと、後頭下筋群は緊張した状態が続きます。


すると脳へ送られる感覚情報が増え、防御反応として首周囲の筋緊張がさらに高まり、痛みや動かしにくさが慢性化しやすくなります。




胸鎖乳突筋や僧帽筋も首の痛みに大きく関与する



胸鎖乳突筋は頭を回したり前へ倒したりする筋肉ですが、姿勢の維持にも重要な役割があります。


また、上部僧帽筋や肩甲挙筋は頭や肩を支えるため、精神的ストレスや長時間の同じ姿勢によって緊張しやすい筋肉です。


これらの筋肉が過緊張を起こすと、


・後頭部の痛み

・こめかみの痛み

・目の奥の重さ

・肩から首への張り感

・頭重感


などの関連痛が生じることがあります。


実際には「首が痛い」と感じていても、後頭下筋群、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、僧帽筋などが互いに影響し合い、症状を作っていることが少なくありません。




首の痛みには関節からの情報も関係している



首には7個の頚椎があり、その間には椎間関節と呼ばれる小さな関節があります。


これらの関節の周囲には、痛みや動きを感知する受容器が豊富に存在しています。


長時間の同じ姿勢や過去の負担によって関節の動きが低下すると、


「動かし始めだけ痛い」

「後ろを向きづらい」

「一定方向へ動かすと引っかかる」


といった症状が出やすくなります。


筋肉だけではなく、関節からの感覚入力も脳へ伝わり、痛みの感じ方に影響を与えているのです。




神経は“伸びる”だけでなく“滑る”ことも重要



神経は電気のコードのように固定されているわけではありません。


腕神経叢や頚神経根、末梢神経は、首や腕を動かすたびに周囲組織の間を数ミリ単位で滑走しています。


これを「神経滑走性」といいます。


猫背姿勢や筋緊張、周囲組織の柔軟性低下によって神経の滑走性が低下すると、


・首から肩への張り感

・腕のだるさ

・しびれ

・引っ張られるような痛み


などが起こることがあります。


必ずしも神経が圧迫されているわけではなく、神経が滑りにくくなることで神経の機械的ストレスが高まり、症状につながるケースもあります。




首の痛みは脳の防御反応によって長引くこともある



痛みが長期間続くと、筋肉や関節から脳へ送られる情報が増加し、中枢神経系が首周囲を過敏に警戒する状態になることがあります。


すると、


「少し動かしただけで痛い」

「検査では異常がないのにつらい」

「痛みが広がっている感じがする」


という状態になることがあります。


これは気のせいではなく、神経系が敏感になり、防御的な筋緊張が起こりやすくなっている状態と考えられています。




鍼や筋膜リリースで何が起きているのか



鍼や筋膜リリースによって筋肉の緊張が和らぐと、


・筋紡錘からの過剰な感覚入力の減少

・局所循環の改善

・自律神経の緊張緩和

・神経滑走性を妨げる組織の柔軟性改善

・関節周囲組織の負担軽減

・防御的な筋緊張の低下


などが起こりやすくなります。


その結果、脳が「もう首を過剰に守らなくても大丈夫」と判断しやすくなり、


「動かすと痛い」

「何もしていなくても重だるい」

「振り向きづらい」


といった症状の改善につながることがあります。





なかなか改善しない首の痛みこそ、身体全体から考えることが大切です



首の痛みは、筋肉だけの問題ではありません。


筋肉、神経、関節、筋膜、血流、そして脳による情報処理が複雑に関わり合いながら症状が作られていることが多くあります。


「異常はないと言われたけれどつらい」

「何をしてもすぐ戻ってしまう」

「頭痛や目の疲れ、腕のだるさまである」


そのような方は、痛みが出ている場所だけではなく、首全体の機能をもう一度見直してみる必要があるかもしれません。


当院では

痛いところだけを施術するのではなく、後頭下筋群や胸鎖乳突筋をはじめとした首の深層筋、神経の滑走性、姿勢や身体全体のバランスまで含めて丁寧に確認しながら施術を行っています。


長年続く首の痛みでも、身体の仕組みを一つひとつ整理していくことで、改善のきっかけが見つかることは少なくありません。


「この痛みはもう仕方ないのかな…」と我慢されている方も、どうぞお気軽にご相談ください。




LINEでご相談だけでも承ります。


川崎鍼灸マッサージ治療院

てあかり 西井



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